↑5月初め。
祖父の誕生日、ユリを仏壇に供える。
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だれかに何かを『してあげたこと』はよく覚えているが、『してもらったこと』はつい、忘れがちに。
最近、わたしは2人の親族に『改めて』お礼を言うことをうっかり忘れてしまい、自責の念に駆られる。
なぜ、『してもらったこと』の記憶より『してあげたこと』の記憶の比率が高いのか。
はじめは、相手への感謝の気持ちが足りないなど、ごく当たり前の結論にたどり着いてしまった。
だが、よくよく考えてみると『嬉しさ』という感情の比率の違いなのではないかと気づく。
人は元来、『受け取る』よりも『与える』ほうが嬉しい感情を抱く生きものだ。
それは相手の喜ぶ顔を想像したり、実際目の当たりにしたりすることで、幸せな気分をずっと保ち続けられる。
だからこそ、『してあげたこと』で見返りを求めず、幸せな気分を受け取ることができるというもの。
お礼はたしかに大事だが、それ以前に『受け取る態度』で『相手を幸せにすること』を前提にしていたい。