『母の日』の前に、母を連れ出し『桜珈琲』さんで彼女と語らう時間をつくった。
むかし話で盛り上がったが、意外とお互い記憶の食い違いがあったりも。
同じ家に住んでいたにも関わらず、当時飼っていたペット(チャボやウサギ、セキセイインコなど)を母は記憶にないと言う。
その代わり、イヌやネコを飼っていたことは鮮明に覚えているのだとか。
大家族のもとで、自営業、農業、家事、育児、おまけに曽祖母のサポートに追われ、目まぐるしい20代から30代を送った母。
過去の記憶が断片的になってもムリはない。
いまはのんびりと畑(商売はしていない)をやりつつ、親しい人たちに囲まれ、好きなコーラスに通い、好きな時間に起き、好きな時間に寝る日々を送っている。
「一日、一日、生かされていること自体が幸せ。」
その言葉を彼女は飽きるほど口にする。
時代の移り変わりとともに、生きやすい世の中になっている。
そのような世の中を築いてきてくれた先人たちに、心から手を合わせたい。