「笑顔、笑顔。」
97歳で他界した曽祖母の口癖だ。
戦争や病気で3人の子どもを亡くし、病弱な体で日本舞踊を習っていた。
晩年は健康な体で編み物に勤しむ。
最期は自宅で家族、親族などたくさんの人たちに見守られるなか老衰のため永眠。
明治生まれで戦争体験をくぐり抜けてきたものの、彼女の口から一度もそれらについて語られず。
代わりに、わたしによく投げかけてくれた言葉は
「笑顔、笑顔。」
何かの節目にぶつかったとき、いつも曽祖母の優しく逞しい声でその言葉が、数十年経った今でも耳に、心に。
おまけ。
いよいよ息子さんが学習机とお別れ。
小学生時代からいまの大学生時代まで、勉強する場所はほぼリビングか和室のローテーブル。
『自室で学習机に向かって勉強』
という図式は彼には成り立たなかったようだ。
そのおかげで(?)勉強はいつも意欲的に取り組んでいる。