ある老婦人の微笑み。

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酷暑が続く日々。

 

ある夏の朝、スーパーで買い物を済ませ、駐車場へと向かう。

 

太陽が照りつけ、ムッとする暑さに気が滅入っていた。

 

そんなとき、向かいの病院からご家族の方に、車椅子で押されて出てきた老婦人の姿が目に留まる。

 

車椅子に乗ってのひとときの散歩時間らしく、すこし笑みを浮かべながら、眩しそうに空をしばらく見上げていた彼女。

 

そんなひとコマに、暑さを忌み嫌う気持ちがスッと溶けた瞬間。