自分自身に還る時間。

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桜の花びらが絨毯のように敷き詰められたランニングコース。

 

部活が休みだった娘さんといっしょに走る朝。

 

・・・とは言え、すでに彼女は姿を捉えきれないほど前へ。

 

太陽が照りつけて汗だくになる真夏や、指が取れそうな感覚になるほど寒い冬のランニングを経験しているからこそ、いまの季節のありがたさを真に感じ取れる。

 

風と自然と朝日を目で、耳で、心で味わう。

 

当たり前過ぎて見えなくなっている恩恵に気づいた瞬間、感謝の気持ちが湧き上がる。

 

一日のうちほんのすこしで良いので、濁流のように流れていく時間をいったんせき止めて、自分自身に『還ろう』。